暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

想定外の佐田岬(後編)

釣りを再開したものの、アタリが全くなくなってしまった。

次第に周りが明るくなってくる。

夜が明ければ青物が釣れるかもしれない。

その時を待ちつつ、ルアーを投げ続ける。

 

朝6時半を過ぎた頃、エリア10を投げて引いていると強烈なアタリが来た!

リールからジャッ、ジャッと音を出しながらラインが出て行く。

どうやら大き目の魚が掛かったようだ。

ジィーッと連続してラインが出て行かないのでハマチではない。

いつもなら弱気になってドラグを緩めるのだが、今日は逆にドラグを締めて一気に勝負をつけることにした。

幸いエリア10が表層を泳ぐルアーなので、魚に潜らせずにすぐに浮き上がらせることができれば、根ずれでラインが切れる恐れはない。

今日のメインラインはPE1.5号にリーダーがフロロカーボン5号だ。

心配なことがあるとすれば、自分のラインの結束能力の低さと、エリア10のフックの小ささ(カルティバST46の10号)だけだ。

ポンピングしながらとにかく魚を浮かせるようにして足元に寄せる。

しばらくやり取りしていたら、海面で魚が暴れだした。

足元に寄せてみると大きなサワラが見えた。

 

玉網で掬おうとした瞬間、サワラが暴れてしまいエリア10のフックが玉網に絡んでしまった。

まだサワラの体は玉網に収まっていない。

万事休すかと思ったその時、隣の釣り人が玉網を出してくれた。

玉網二本掛かりでようやく釣り上げた一匹は見たこともない大きさでかなり重い。

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もっとうまく写真が撮れたなら

まさかの95cmのサワラだった。

これまでに自分が釣った最大の魚は中島で釣ったシーバスの85cmである。

つまりこのサワラが自分が釣った魚の最高記録を塗り替えたことになる。

85cmのシーバスを釣ったのが2012年なので、8年ぶりの記録更新だ。

この大きさを何とかして記録に残したい。

しかしいつもの単独釣行なので写真を撮ってくれる人はいない(時合いなので他の釣り人にお願いできない)。

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苦肉の策

これなら大きさが伝わるだろうか。

この写真でも「おまえの足は短いから魚も大きくない」と言われたらオシマイだ。

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頭と尾鰭がはみ出る

60cmの魚が楽々入るクーラーボックスにも入らない(この言葉、いつか言ってみたかったんです・・・)。

仕方なく頭と内臓、尾鰭を外してからクーラーボックスに入れた。

内臓にはアニサキスが着いていた。

 

これで今日の釣りは終わり。

想定外の大物が釣れたので本当に良かった。

今日で今年一年の運を使い果たしたのかもしれない。

それを確かめるためにまた釣りに行こうと思う。