暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

期末試験

今日の期末試験で今学期の授業が全て終了した。
週4回の講義と隔週の学生実験が一段落する。
これでようやく研究活動に集中できる。
 
週4回の講義のうち、2つは大学の講義でもう2つは外部講師をしている医療系の大学校のものである。
大学校の学生は最終的に国家試験を受けるため、真剣に受講している学生が少なくない。
それに加え、大学校の先生方は挨拶などの礼儀もしっかり教えている。
それらは将来に患者さんに接する時に必要なことだろう。
 
これに比べて大学は自由である。
礼儀なんてほとんど教えていない。
講義中にスマートフォンで遊んでいる学生も少なくない。
時折注意するのだが、それでも止められないようだ。
 
ただし、この自由は責任が伴う。
大学では自分が興味をもったものについてとことん自由に学んでほしいという意味合いで自由にしているだけである。
したがって、大学で様々な実力(勉学以外のものを含む)を身に付けたり人脈を手に入れた学生もいれば、高校生の時よりも学力が低くなったり、コミュニケーション能力を育てられなかった学生もいる。
社会で通用するために実力を磨いてきた学生とそうでない学生の差は歴然だ。
 
前回に左足を痛めた時に、ある理学療法士さんの治療を受けた。
彼女の技術はかなり素晴らしく、おかげさまで今はほぼ完治している(自分は持病のせいで薬を飲めないので、理学療法士の治療とアイシングくらいしかできない)。
その理学療法士さんから「大学生はかなり勉強しているのでしょう?」と聞かれたのだが、彼女の技術を見ていると「はいそうです」とはとても言えなかった。
医学部の学生はもちろん、他学部の学生でも一所懸命勉強している学生もいるのだが、そうでない学生もいることを否定できなかったからだ。
 
大学生には、世の中には努力して実力を身に付けた人がたくさんいることを知って、自分自身を磨いてほしいと切に願う。