マッチ・ザ・ベイト
仕事の前に地元の海に行ってきた。
そろそろ青物が回遊するはずだと期待してのことだった。
潮はどん底から上げに入ろうというところ。
海面にはベイトの気配はない。
ヘビーミノーやメタルジグを投げてみるものの何の手応えもない。
まだ早かったかと思いつつ、メタルジグを底の方で動かしてみる。
すると大きなアタリが来た!・・・かと思えばまったく引かない。
とにかく何かが引っ掛かっているようで、重みはあるが全く引かない。
かつて大きな青物を掛けた時にも全く引かず、足元に寄せてから大暴れして、テトラポッドに潜られたことを思い出す。
ひょっとして青物かと思いつつ、慎重に、慎重に寄せる。
そして、予想通りに、足元まで寄せた時に暴れ始めた。
ここで逃してなるものか。
必死でリールを巻き、浮き上がってきたのはマゴチだった。
今年初のマゴチが釣れた。
59cmの堂々としたマゴチ。
マゴチを〆てすぐに帰宅したのは言うまでもない。
夕方にマゴチを捌いて胃の中を調べる。
何か硬いものが入っているぞ・・・。
胃の中にはシャコが詰まっていた。
右端のものはメゴチだろうか。
海底でメタルジグを動かしていたので、シャコだと思って喰らいついたのかもしれない。
これもある意味でマッチ・ザ・ベイトだろう。