期末試験
今日は金曜日で授業が二つある。
と言っても両方とも期末試験なので気が楽だ。
試験終了後に全力で採点を済ませる。
採点後に平均点を計算してみたら、片方の授業は例年と同じくらいだったが、もう片方はやや低い平均点になってしまった。
ちなみに両方とも試験の内容は例年とほぼ同じである。
自分の授業では試験に出易いところを学生に教えている。
試験の平均点を上げたいのではなく、どの部分が重要かを教えたいからだ。
今年度も同じようにしたのだがそれでも平均点が下がってしまった。
なぜだ。
自分の授業の技術が落ちたからだろうか。
それとも学生の勉強不足だからだろうか。
今年度になって、何人かの学生から「先生の授業は試験勉強が大変だ」と言われた。
「勉強が大変だから授業を取らなかった」とも言われた。
授業内容に興味がないから授業を取らなかったと言われたのならまだしも、勉強が大変だから取らなかったと言われたのは初めてだ。
数年前に卒業した学生からは「先生の授業は勉強すれば点数が取れる」と言われていたので少し驚いた。
自分の事はさておき、学生の質は確実に変わっている。
学生をある一定の基準まで教育して卒業させないと、大卒生は役立たずということになり、そのうち大学は不必要だと言われる時代になるのではないかと本気で心配している。
大学入試改革よりも、卒業改革をやってほしいと切に願う。