暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

大学での新型コロナウイルスの対策について

新型コロナウイルスの感染がおさまるどころか拡大していく一方だ。

最近では、卒業旅行で海外に行っていた大学生が新型コロナウイルスに感染してしまい、日本に帰ってきた後で発症するという事例が報道されている。

こんなことは氷山の一角で、新年度になって授業が開始されたなら日本各地の大学で感染が爆発的に拡大するだろう。

残念ながら、日本には、現状を理解していない大学生が少なからずいる。

例え海外に行っていなかったとしても、東京や大阪などの大都市に行っていれば感染のリスクは高くなるだろう。

そういう意味では大学生の就職活動も感染の危険が伴うことになる。

 

その一方で、先週末に、自分の大学では予定通り4月8日から新年度の授業を開始することを発表した。

 

本当かよ、というのが正直な感想だ。

日本の感染拡大は今まさに始まったところと判断するのが妥当なのだ。

春休み中に自由に過ごすことが多い大学生の行動を想像すれば、授業なんてできるはずはない。

せめて自分の研究室だけでも守らなければ。

取り敢えず4月3日に予定していた、研究室の新入生(新三年生)向けの研究室の説明兼お花見は中止にした。

就職活動をしている新四年生は、就職活動が終わるまで研究室に来なくてもよいことにした(幸い、彼らの大部分は三年生のうちにある程度卒業論文研究を進めている)。

研究室のコアタイム新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられるまでは導入しない。

同様に、研究室のゼミの開始も延期することで密閉空間での集団生活を避ける。

就職活動、帰省、遊びなどで他の都市に移動した学生は二週間自宅で待機しなければ研究室に来てはいけない。

要は、研究室の活動をほとんど停止させるということだ。

取り敢えず以上の対策を考えて、研究室の新大学院生と新四年生と協議した。

後はインターネットなどを活用した教育や指導方法を検討しなければいけない。

 

この案件についてメールやLINEで研究室の学生とやり取りして、ほぼ方針が決定した後で、研究室の新大学院生から「大学から授業開始延期のメールが届いた」という連絡が届いた。

授業開始は4月22日からになるらしい。

大学のHPを見るとさらに延期する可能性も記述されていた。

個人的には再延期する可能性が非常に高いと考えている。

大学でも混乱状態なので、自分としてはオンライン授業などの準備をすすめておきたい。

 

取り敢えず、大学は、学生達に海外はもちろん他の都市への移動をしないよう通知すべきではないだろうか。

日本全国の大学で新型コロナウイルスの感染が発生したら、学内での感染の予防は不可能になるだろうし、医療機関も対応できなくなるだろう。

新年度になった以上、各教育機関での迅速な対応が必要なのだ。