暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

先生気取り

今日は土曜日。

今日から夏季休暇に入る人も少なくないのではないだろうか。

自分もその一人ではあるが仕事が残っているので夏季休暇はまだ先の話だ。

とは言え自分も夏休みらしいことをしたい。

と言うことで早朝から釣りに行ってきた。

 

釣り場は安定の第二の河口。

朝4時過ぎに釣り場に入る。

エリア10を投げて二投目、早速アタリが来た。

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数投目で釣れると本当に嬉しい

37cmのヒラセイゴだった。

取り敢えず一匹釣れたのでいろいろと試そうと考えていたところ、小学生低学年と思しき子供がやってきた。

遅れてその子のお父さんがやってくる。

どうやら家族で旅行しているようだ。

あまりにも自分のタックルを凝視しているのでその子に貸してあげることにした。

その子は釣りの経験が少ないので(当り前)、自分が一丁前にもレクチャーしてみた。

と言ってもそこは子供。

うまくルアーを投げることができない。

しかも飛ばないことで有名(?)なエリア10なので毎度毎度足元に落ちてしまう。

そこで自分が投げてから引いてもらうことにした。

リールをゆっくり巻いていればいいよと指示を出す。

すると早速アタリが来た。

その子はあらん限りの力でリールを巻く。

40cmくらいのシーバスの姿が見えた。

子供の力では抜き上げることができない。

玉網を用意して「リールを巻くのを止めろ」と指示を出したが、興奮のせいか本人の耳には届かない。

リールを巻き過ぎてドタバタしているうちにバレてしまった。

本人は放心状態になっていたが、まだ釣れると発破をかけてもう一度やらせることに。

するとまたアタリが来た。

「リールをゆっくり巻け」「途中で止めろ」「今度は失敗するな」とその子の父親と自分が叫ぶ。

自分が玉網で掬って勝負あり。

30cmのヒラセイゴだったが小学校低学年の彼からすると十分大物だろう。

お父さんが写真を撮っているのが微笑ましい。

これで味を占めたのかその子はもっとやらせろと言う。

そろそろ釣りをしたかったのだが、教員の端くれとして子供にやらせることにした。

そのうちルアーの投げ方も様になってきた。

そしてそのルアーにシーバスが喰いついてくる。

三回目のアタリはやや大型だったようですぐにバラしてしまった。

そして四回目のアタリが来た。

「頑張れ」「頑張れ」再び父親と自分の大合唱が始まる。

そして二匹目のシーバスを玉網で掬う。

41cmのヒラセイゴだった。

その子の身長の3分の1くらいの大きさだ。

そして何気に自分が釣ったヒラセイゴよりも大きい。

その子はまだ釣りたそうだったが、他の用事があるため父親と一緒に帰っていった。

ちなみにこれで自分の釣りも終わり。

自分が釣りをしたのはせいぜい30分くらいで後は子供につきっきりだった。

それでも不満はない。 

自分のような未熟者でも子供に釣らせてあげることができたのだから。