暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

卒業式

本来なら、今日に大学の卒業式が行われる予定だった。

しかし新型コロナウイルスのせいで卒業式が中止となってしまった。

卒業生のために、何らかの方法で彼らの門出を祝いたい。

と言うことで、自分の研究室だけで卒業式(学位記授与式)を行うことにした。

 

コースの学位記授与式で毎年使っている教室を予約する。

本物の学位記は卒業生の実家に郵送されるそうなので、研究室独自の卒業証書を作成し、二つ折りの賞状ファイルも用意した。

在校生には花束を用意してもらった。

そして卒業生にはスーツを着用して教室に来るよう連絡しておいた。

もちろん教員もスーツである。

 

そして例年通りに学位記授与式を行った。

謝恩会の代わりとして、学位記授与式の後で研究室でケーキを食べた。

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予約が遅れてしまったが何とか間に合った

これらのことは、少なからず自分の自己満足も含まれている。
卒業生がどう思ったかわからないが、教員としての最後の仕事が卒業式だと思うので、その仕事を果たすことができた。

 

新型コロナウイルスが世界中で拡大している今、日本政府の対応や外国の対応に不満が続出している。

しかし、このような世界的問題は誰もが経験したことがないため、政府が完璧に対応できる訳がない。

政府が対応できないところは国民が自主的に行動するしかないのだ。

政府が小学校、中学校、高等学校の休校を指示したが、その期間を利用して家族で海外旅行してしまい、さらに新型コロナウイルスに感染して持ち帰ってしまった人もいるのだ。

しかも空港での待機要請を拒否する始末。

せっかく政府が対応しても国民がこのようなことをしていたら治まるものも治まらない。

他の人や組織に甘えるのではなく、自分達でできることは自分達でしようではないか、と言うことを卒業生に理解してもらえたらと思う。