暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

釣り場で学生と出会った(前編)

昨日、隣の研究室の大学院生が土曜日に釣りに行くと言ってきた。

しかもその場所は自分が行こうと思っていた第三の河口だった。

ひょっとしたら釣り場で会うかもしれないと答えておいた。

 

そして今日。

絶対に仕事をしない日。

朝2時半に起床して第三の河口に向かう。

雨による濁りを期待していたがほとんど濁っていない。

一週間前の天気予報では金曜日に雨が降ることになっていたが、実際には木曜日に雨が降って金曜日はあまり降らなかったので、水の濁りがほぼなくなっていた。

それでも暗いうちならまだ釣れるかもしれないと思いルアーを投げてみたが、アタリは全くない。

そうこうしているうちに夜が明けてしまった。

 

もう帰ろうと思ったがいちおう隣の研究室の大学院生を探してみることにした。

彼の口ぶりからするとこの辺だろうというところにちょうどいた。

彼とその後輩の三人で釣りに来ていた。

シーバスのアタリがあったようだが、今はまったくアタリがないそうだ。

自分も隣に入れさせてもらったが釣れそうな気配はない。

このままだとボウズになりそうなのでワームで遊び始める。

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カサゴ1

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カサゴ2

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カサゴ3

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カサゴ4

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カサゴ5

ぼちぼち釣れるが持って帰るようなサイズではない。

大学院生達にもう少し遊んでから帰ると伝えて別の場所に移動した。

 

移動した先(と言っても200mも離れていない)を見てみると時折シーバスのライズが起きている。

ひょっとして今が時合なのではないだろうか?

急いでその場所に入ってルアーを投げる。

しかしなかなかアタリがない。

そのうち雨が降っていて先行者が帰っていく。

すかさずその場所に入って釣りを続ける。

ついでに大学院生に声をかけてこちらに来るように促した。

 

と言うことで再び学生さん達と釣りをすることになった。

ただ、彼らと一緒に居過ぎると気を遣って大変なので自分だけ離れて釣りを始める。

足元付近でライズが頻発しているのでエリア10で表層を狙う。

ゴツゴツアタリがあるがなかなか乗らない。

ようやくフッキングしたと思ったらダツだった。

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この後岩の隙間から海に戻って行った

めげずにエリア10を投げ続けていると足元で何かに引っ掛かった。

根掛かりかよと思いつつ引っ張ってみると魚の手応えがある。

しかしかなり重たくてなかなか動かない。

この手応えはシーバスでもなく青物でもない。

何とか強引にリールを巻くも敢え無くリーダーが切れてしまった。

結局魚の正体は分からなかった。

根魚が根に入ったのか、それともタコに引っ掛けてしまったのか・・・。

かなりの大物だったので悔しすぎる(魚には悪いことをしてしまった)。

 

朝8時を過ぎ周りはすっかり明るくなってしまった。

潮はド干潮でシーバスのアタリはもうない。

もう駄目かと思い大学院生と合流して話をしていると、釣りを続けていた彼の後輩さんにアタリが来た。

そんなに小さな魚ではないぞ。

少しでも先生の威厳を見せたくて玉網で掬ってあげる。

後輩さんが釣ったのは71cmのマルスズキだった。

この状況でよく釣れたものだ。

 

朝9時を過ぎたところで、自分の釣りは終わり。

彼らを残して釣り場を離れる。

自分にはシーバスが釣れなかったがそんなに悔しくなかった。

他の人と一緒に釣りをするのが久しぶりだったので、その嬉しさの方が勝っていたのだと思う。

ただ魚を釣るだけなら自分独りで釣りに行けばよいのだから。

自分以外の誰かが釣れたことが嬉しいだなんて自分も歳を取ったのだろう。

悔しくない理由はもう一つある。

それは明日もこの場所に来るからだ。