暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

玉網王再び(後編)

この後もサビキ釣りでソウダガツオが釣れた。
おそらく群れが来ていたのであろう。
しばらくするとアタリが消えた。
 
サビキ釣りだというのに何にもアタリがない。
 
あまりにも暇なのでメタルジグを投げることにした。
何かいないかな、くらいの適当なジギング。
ふと右斜め前方を見ると、かなりの数のライズが始まった。
「清原君、後ろ!」と叫ぶ。
そしてこの瞬間、自分のジグにアタリが来た!
全く違う方法にジグを投げていたのにどうしたことだろう。
 
ジグに喰らいついた魚は最初こそほとんど抵抗しなかったものの、足元に寄せると横に走り始めた。
なんとかいなして抜き上げると。

またまたソウダガツオだった。
生まれて初めてメタルジグでソウダガツオが釣れた。
サビキ釣りのものとほぼ同じ大きさである。

フロントのアシストフックにがっちり喰らいついている。
 
この後にもライズがあったが、釣り上げることはできなかった。
次第に疲れの色が出てくる。

清原君は合羽を忘れてしまったので、ずっと雨に打たれていた。

植村君も疲労困憊だ。
時折大型フェリーが近くを通るので浮き桟橋が激しく揺れる。
これが疲れを倍増させるのだ。
 
この後、イケス周りに戻ってみた。
やたらと盛り上がっているので聞いてみると、ヤズが大漁らしい。
どうやらサビキ釣りで釣れた小アジにヤズが喰らいついているようだ。
早速サビキ釣りを始めるが、その頃には時合が過ぎており、何にも釣れなかった。

これでついに集中力が切れた。
名残惜しいが植村君の帰りの時間もあるので納竿した。
 
帰り際、イケスの中を覗いてみると、マダイがスイカを食べていた。

チヌはスイカで釣れるというが、マダイも釣れるのかもしれない。
 
こうして久しぶりの玉網王との釣りを終えた。
残念ながら天候が悪く、最高のコンディションとは言えなかった。
いずれまた彼と釣りに行きたい。
その日のために新たな釣り場を開拓しておこう。