暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

大型連休その6

自分とナマズの出会いは大学時代に遡る。
21歳の時に研究室の先輩であるU野さんの家で初めてナマズを食べた。
しばらく先輩が飼っていたせいか臭みもなく美味しかったことを覚えている。
「大輔」の先輩からもナマズ釣りに行ったことを何度か聞いていた。
その時は釣りをしていなかったので、凄いなあと感じただけで終わってしまった。
それから18年、ついにナマズ釣りを始めることになる。
 
今日は生憎の雨。
しかし懲りずに早朝から川へ向かう。
川は増水のうえ濁っており、魚の姿が見えない。
このままでは今日も釣れないのだろうか。
予想は的中、小一時間粘ったものの釣れる気配は全くない。
別の釣り場に移動し川底を見てみるとナマズが見えた。
すかさず最終兵器「Cultiva 静ヘッド+ECOGEAR グラスミノー」を投入する。
これまでのバラしはフックが小さいからと睨んでの選択だ。
自分に初めてのシーバスの引きを味わせてくれた静ヘッドにもう一度夢を託すことにした。
期待を込めて最終兵器をナマズの目の前に投入するとナマズがバクッと喰いつく。
あまりにも順調に喰いついたのでアワセを忘れてしまい、ナマズは逃げてしまったが手応えは確実にあった。
この手応えを胸に一度帰宅する。
 
夕方に再びこの釣り場にやってきた。
早速川底でじっとしているナマズを見つけて最終兵器を投入する。
1匹目は痛恨のバラし。
2匹目は最終兵器を咥えたのを確認し、やや強めにアワセると、意外なほど簡単にフッキングした。
足元で暴れるナマズをいなし、玉網で掬う。
心臓の鼓動が次第に早くなるのを感じる。

ついに、ついにナマズを釣り上げた。
サイトフィッシングでかつワームで釣るという、簡単な釣り方ではあるが自分にとっては価値ある初めての1匹である。
63cmだったが、これが大きいのか小さいのかさえ分からない。
ただ一つ言えるのはこれが今年最大の魚だということだ。
 
今年の連休で淡水のルアー釣りを少しだけ知った。
しかし浮気はこれくらいにしておこう。
これからは再び海に向かうのである。