幕末史
年末年始に半藤一利氏の「幕末史」を読んだ。
1853年にペリーのアメリカ艦隊が浦賀沖に出現してから、1878年に大久保利通が暗殺されるまでの、江戸幕府末期と明治時代初期を描いたものである。
この本の素晴らしいところは、半幕府側から語られることが多い幕末史を、幕府側と半幕府側の両方から描いていることである。
小中高の日本史では半幕府側の視点から教えられたので、今まで知らなかったことばかりだったことに気付かされる。
まさに目から鱗の連続であった。
こんなに大事なことをどうして日本史で教えないのだろうか。
「歴史は勝者が作るもの」と言うから仕方がないのかもしれないが。
内容はもちろん、半藤一利氏の文章は本当に読みやすい。
歴史に興味がある人に是非お薦めしたい良書である。