暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

初魚

今日は土曜日。
早朝にいつもの海に行ってきた。
 
今日も常連さんがいるのかなと思いきや、1人しかいない。
どうやら青物の群れが遠のいたようで、ほとんど釣れなくなったらしい。
取り敢えずメタルジグやヘビーミノーを投げてみるが釣れる気配はない。
最後の手段としてスピンテールジグを投げてみる。
すると、あるポイントに投げた時だけガツッとしたアタリがある。
もしやヒラメかマゴチでは、と思いもう一度投げてみると、いきなりジギングロッドが引きずり込まれた。
リールがジージー鳴らしながらラインが出ていく。
まさかのハマチだろうかと思いつつ耐えているとピタリと動きが止まった。
ひょっとしたらまた暴れるかもしれないと思いつつ慎重に寄せる。
するとまたロッドが引きずり込まれる。
ついに来たと思ったらまた動きが止まる。
その動きは重い割には遅いのでおそらく青物ではない。
動いたり休んだりするのでヒラメかエイではないだろうか。
エイは嫌だなあと思いつつ、寄せたり休んだりを繰り返す。
フッキングから5分程経った頃、ついに思いっきり寄せてみることにする。
浮き上がってきた姿は赤色をしていた。
まさかまさかのマダイだろうか。
そして…。

タイはタイでもコブダイだった。
スピンテールジグをがっちり咥えている。
まさかコブダイがルアーで釣れるとは思わなかった。
しかも68cmとこんなに大きいコブダイは初めてだ。

黄色い背鰭が作り物みたいだった。
コブを触ることも忘れ、写真を撮った後に急いでリリースした。
 
コブダイの引きの感触がしばらく手に残っていた。
コブダイ釣りをしている人の気持ちが少しだけ分かった気がする。