卒業式

今日は卒業式である。
　
自分は学生時代にまともに卒業式に出たことがない。
学部の時も、修士の時も、「どうせ進学するのだから最後に出ればいいや」と考えており、実験や学会の準備をしていた。
博士課程の卒業式にはさすがに出席したが、既に同級生のほとんどが卒業してしまっていたので卒業の喜びを分かち合うようなことはできなかった。
大学を卒業してから20年経った今となっては、きちんと卒業式に出ていればと後悔している。
　
大学の卒業式は、午前中に全学の卒業式があり、午後に各学部各学科で学位授与式が行われる。
少なくとも自分が所属した3つの大学ではそうだった。
大学教員として下っ端の自分としては午後からが仕事になる。
と言うことで午前中は実験と片づけ、そして来週からの学会の準備をしていた。
20年経ってもやっていることが同じである。
もちろん午後からの学位授与式と夜の謝恩会にはしっかり出席したが…。
　
今年度は自分の研究室から2人が卒業した。
いずれも、研究活動や研究室運営で一所懸命頑張ってくれた。
そんな彼らが社会で鍛えられていくことを思うと、自分も成長しなければと思った。