暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

別れ

 

 昨日に、佐田岬で釣ったヒラセイゴを捌いた。

決して大きくないが、今年まだ妻に釣った魚を持って帰ってやれなかったので、どうしても持って帰りたかった。

 

釣り部の清原君からもらった俎板の上で捌く。

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久しぶりにこの俎板を使う

この俎板の横幅は40cmなので、釣った魚が小さく見えてしまう。

 

三年前の卒業生からもらったウロコ取りで鱗を剥す。

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久しぶりにこのウロコ取りを使う

尾側から頭に向かって動かすと、鱗が飛び散ることなく剥がれていく。

 

お腹を開けると卵(卵巣?)があった。 

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卵があった

産卵前だったら悪いことした。

 

胃の中には小さな魚が入っていた。 

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正体不明

 

自分の身の回りには人からもらったものばかり。

財布は「革物工房大輔」の大輔先輩から、ベルトは釣り部の植村君からもらったものを使い続けている。

結婚してから気付いたのだが、自分は新しいものを買うことはあまりなく、同じものを使い続ける性分のようだ。

これは研究でもそうで、実験技術でも相変わらず以前のものを使い続けている。

研究費が足りないため実験器具を買えないという事情もあるが、その一方でせっかく身につけた実験技術を使わなくなるのはもったいないという気持ちもあると思う。

研究者としてはあまり良くない性分かもしれない。

 

自分が研究室で試薬や実験器具を購入している時にも、特定のメーカー(の代理店)とだけ取引している。

試薬のメーカーと実験器具のメーカーが別なので(確か許可が必要なようで、両方できるメーカーはあまりない)、2社としか取引していないことになる。

その2社のうち、実験器具の方が今月末で店じまいすることになった。

自分がこの街に来てから13年間、同じ担当者が自分の研究室の実験器具の面倒を見てくれた。

今まで研究を続けられたのもそのメーカーさんのおかげと言っても過言ではない。

昨日に最後の実験器具の受け取りを済ませ、お別れの挨拶をした。

 

T須賀さん、本当にありがとうございました。

これからも研究に励みます。