暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

カラスの子(GW七日目)

実験の準備のために大学に行ってみたら、駐車場に何かがいた。

よく見るとカラスの子供だ。

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ピクリとも動かない

死んでいるのかもしれないと思いつつ近寄ってみる。

写真を撮っていると起き出して口を開けてきた。

威嚇しているのか餌をねだっているのかよくわからないが、口の中が真っ赤だということはよくわかった。

その後に隣に停めてあった車の下に逃げてしまった。

その直後、親ガラスが上空から攻撃してきた。

もう少しで頭をやられるところだった。

もう一匹の親ガラスも低空飛行している。

口に餌を加えているようで、子ガラスに与えるつもりだろうか。

この二羽の親ガラスは父親と母親だろう。

二羽ともガーガー鳴いている。

他のカラスが集まる様子がないので、この鳴き声は威嚇だと思う。

建物に入ってから様子を見ていたが、他の人が近くを通るたびに親ガラスが威嚇している。

 

夕方にもう一度大学に来てみると子ガラスの姿はなく、親ガラスもいなくなっていた。

子ガラスが無事だったのか、それともネコなどの他の動物にやられたのかは分からないい。

 

ちなみにこの場所では毎年のように子ガラスが巣から落ちている。

そしてそのたびに親ガラスが心配そうに様子を見ている。

そんなに落ちるのなら大きな巣を作ればいいのにと思う、親ガラスが思う以上に子ガラスが成長してしまうのだろう。

巣からはみ出すくらいの子ガラスはおそらく全く飛べない訳ではないのだが、自分からは飛ぼうとはしない。

子供は体が大きいのに自分からは巣立とうとはしない。

そして親はいつまでも面倒を見ようとしている。

まるで最近の日本の学生と親のようだと思ってしまった。