暗屯子の部屋

ミカンと温泉の街に潜み、IgA腎症と戦いながら研究と釣りに明け暮れている、ヒゲとメガネとは私のことです。

赤十字 その4

IgA腎症と言うのは腎臓の病気である。
自己免疫疾患の一つで、どういう訳だか自分で自分の体を攻撃しているという。
具体的には腎臓の糸球体が攻撃されてしまう。
糸球体は腎臓にあり、血液をろ過して血液中の不要な物質を尿として捨てるために必要な構造体である。
これが働かなくなると、血液中の不要な物質が捨てられなくなり、体に悪影響が起きてしまう。
なぜ「自分自身を攻撃する」のか、今のところその理由ははっきりとは分からないようだ。
 
残念だが既に破壊された糸球体は二度と元に戻らないので、これ以上糸球体が破壊されないようにしなければいけない。
自分自身を攻撃しているもの、それは自分の免疫なので、免疫力を抑える薬を飲むことになった。
と言うことで、毎朝食後にプレドニンという副腎皮質ホルモンを飲んでいる。
自分の免疫を抑えるのはいいが、その代わりに外敵からの免疫も弱くなるので、手洗いやうがいなどの感染予防が必須となる。
 
自分は医師ではないが、以上に書いたことは大学の研究でも授業でも話していることなので不思議な気分だ。
いずれにしても長期間かけて様子を見るので気長に薬を飲むことにしよう。
 
ちなみにこの薬の副作用の一つに不眠がある。
不眠になったらどうしようと考えてうとうとしていたら、早朝に大きな地震があった。
あまり寝られなかったのだが、薬のせいか、地震のせいかが分からなくなってしまった。
 
とにかく、病院にも自宅にも問題がなかったので安心した。